キース
「私たち人間に
多くの知識を与え
この国の平和を
維持してきたのは刻人である。
だからこそ
私たち人間は、刻人を尊敬してきた。
しかし私たちが刻人から得ている知識は
全てが真実なのだろうか?
この国の平和は
真の平和なのだろうか?
私は、幼い頃に両親と妹を失った。
私たちの国では
めずらしい事ではないが
神隠しにあったのだ。
私は、これまでに起きた
多くの神隠しについて調べた。
そして神隠しには
刻人が関係している事を
つきとめたのだ。
私は予感した。
神隠しとは、刻人による
人間の殺害であると・・・
こういうと諸君は笑うだろう。
何のために刻人が人間を殺すのか、と?
私にとっても
それが一番の疑問だった。
私は、その秘密を求め各地をさまよった。
そして、刻人の聖地と呼ばれる場所で
ついに、その手がかりを見つけたのだ。
刻人は永遠の寿命を持つ
特別な種族などではない。
刻人は、私たちと同じ人間だったのだ。
ならばなぜ
私たち人間全てを、刻人にしないのだ!?
本来は人間でありながら
永遠の寿命を持つ刻人。
そして、その永遠の寿命を
全ての人間に与えようとしない刻人。
神隠しと偽り
人間を殺害している刻人。
これらの事から
ある一つの事実が浮かび上がってくる。
刻人は永遠の寿命を得るために
人間の命が必要なのだ!
大臣ダスク
「陛下。
永遠の寿命を求めて
人間どもが暴動を起こし始めました。
国王エクリプス
「キースとやらの
例の演説が原因か・・・
大臣ダスク
「・・・はい。
正規軍の兵士を使い
暴動をしずめようとしておりますが
効果は、ほとんどあがっていません。
この王宮を守る
人間の兵士の中にさえ
動揺しておる者がいるようです。
国王エクリプス
「・・・キースか。
おろかな奴だ。
そのような演説をすれば
国が混乱におちいる事など
誰にでもわかること。
それに、それが真実だと確信するなら
なぜみずからが永遠の寿命を手にし
刻人になろうと思わんのだ・・・
大臣ダスク
「・・・おそらく。
キースとやらは、我ら刻人を
絶滅させるつもりなのでしょう。
国王エクリプス
「それで、どうするのだ?
限られた寿命で、何ができる?
権力を握ったところで
死んでしまえば、国は混乱する。
国の平和を
多くの人間の幸せを
本気で考えるのなら
永遠に生き続け
人間を導く者が必要なのだ。
大臣ダスク
「はい。
国王エクリプス
「・・・お前に
こんな話をしてもしかたなかったな。
聖地の碑文が読まれたのは
ミレニアの責任だな。
もしかしたら
キースと通じておるかも知れん。
誰かに、始末させておくか・・・
今、使える人間はいるか?
大臣ダスク
「・・・信用に足る人間は
各地の暴動の鎮圧に向かっております。
ただ牢屋にいるものは
演説の内容を知らずにいますので
我らの命令に素直に従うかと・・・
ゴルドー
「もう一度
作戦の確認をするぞ。
スパルタスは、俺と一緒に
中にいる娘を引き付ける。
ボスガンは、敵の背後に回り込んで
我々の援護をしてくれ。
ボスガン
「任せてくれ。
ゴルドー
「ジーナも、ボスガンと
同じ役目でいいな。
ジーナ
「えぇ。
ゴルドー
「この作戦に成功すれば
大臣が、俺らの自由を保証して下さる。
失敗は許されねぇぞ。
ゴルドー
「いいか、スパルタス。
俺達は動かねぇで待つんだ。
ゴルドー遭遇
※先にスパルタスを倒している場合も同じ
「俺達に自由を下さる女神さんが
いらっしゃったようだな。
チャンスだぞ、スパルタス!
ゴルドー倒す
「・・・ちきしょう。
お前らだけでも、うまくやれよ・・・
スパルタス倒す
「ウォウゥ。
ジーナ倒す
「やっと、自由になれると思ったのに・・・
ボスガンボスガン瀕死の時に接近
「くそぅ、奥の手だ!
(※自爆、巻き込まれると200ダメージ受ける)
ボスガン倒す
「くそぅ、みんなもやられたのか?
MISSION 19 CLEAR
→「第20話 あやつりの糸」へ進む
第17話でレッドブラッドに碑文を持ち帰られた分岐の、
最初の話がこれです。バトル自体は別ルートの第21話と
ほぼ同様ですが、ストーリーが完全に異なります。
なおゲーム的に大きな違いとして、こちらのルートでは
地下遺跡に爆弾を仕掛けられるイベントがありません。