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第8話

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第9話 親友

−館の前−

エリオウス
ここにフィアナがいると言うのか…?
わが妹、フィアナが?

−大書斎−

エリオウス
この本…
勇者の系譜?
護符の守護族 5代目
ニーム
クレリック 5代目
ミュール
ソードマスター 5代目
マルサス
…マルサス?
じいさんの名前じゃないか?

だれだっ!
何者だ、きさまっ!?
…○○○○?
わが友にして、妹フィアナの…
まさか…が、それにしても似ている…
しかし、この邪気はいったい?
むぅぅぅぅぅ…
き、きさま、におうぞ!
邪悪なにおいが!
きさまからプンプンにおうわ!
ただものではないな、きさまっ!
血のにおいがするぞォ!
ははぁ、さてはお前か?
この館にすみついて
人々の魂をすすっているという
闇の住人とは!
ゆるせん!
邪悪なる者、覚悟しろ!
私はエリオウス!
神に代わって成敗してくれるッ!

※捕獲した場合

エリオウス
くそっ、なんてことだ!?
きさま、まさかフィアナにもこのような
ふらちなマネをしたのではあるまいな?
ちくしょーッ!!
はなせーッ!!

(※覚醒)
な、何だ?
この、体からわき出て来る
力強い気は…?
わ、私は…?
ソ、ソードマスター…
…!
グオオオオオッ!!
私は古の勇者の血を引く者だ!
魔神を封じた古の勇者の血!
それがきさまを倒せとさわぐっ!!
今めざめたぞ!
私は勇者ソードマスター・エリオウス!
闇の魔神に魂を売った汚れた者よ。
今、永遠の眠りにつかせてやるッ!

(※トラップを脱出、斬りかかるが…)
うっ!?
くそっ、体が変だ…
きょ、今日のところは引き上げるが…
つぎこそ貴様を…

−魔神の祭壇−

アスタルテ

勇者?
……まさか…

※ダメージ系トラップで倒した場合

エリオウス
う…うう……?
いったい…どうしたんだ……
たしか…私は…今ヤツに……
うぉっ!?

(※覚醒)
ち、力がわきでてくる…
な…なんだ、これは…?

そうか!
私は…ソードマスター!
古の勇者の血を引く
ソードマスター!
ふ、○○○○よ、
かんしゃしないとな!
私を勇者として目覚めさせてくれたの
だからな…
また会おう、○○○○!
その時は他の勇者といっしょだ!
そしてキサマと魔神の滅びる時だ!
さらば!!

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解 説

この第9話も侵入者はエリオウス1人だけですが、物語の展開上重要な回です。
ここで登場するエリオウスはフィアナ姫の実兄、すなわちエンゼリオ国王子であり、
主人公にとっては親友でもあります。
エリオウスは刻命館で自分が古の勇者の一人・ソードマスターの血を引くことを知り、
自らも勇者として覚醒します。普通のRPGなら重要な成長イベントですが、
本作では別に大したことではありません(おい)

魔神の力を操るかつての親友に敗れる勇者、果たして勝ち目はあるのか!?
・・・
と書くと普通の展開のようですが、絶妙な斜め視点のためどこかギャグっぽくもあり。
この話は後半に続きます。

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