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→第17話
※この話の展開は第８話でのフィアナの生死によって変わるため、
「フィアナ生存時」「フィアナ死亡時」の2つに分けて紹介していきます。
ユリアス
ザムール！
フィアナはまだ見つからんのか！
ザムール
全力で探させておりますが、
いましばらくお待ち下され。
ユリアス
はやくせんか！
それと兄の方はどうなってる！？
いつになったらクビを持って来るのだ！
ザムール
はは、何度か手の者を送ってはいますが
ことごとく…
ユリアス
ええい、言い訳はよさないか！
再度送り込め！フィアナもさっさと
我が元へ連れてこい！
ぼやぼやするな！！
ザムール
は、ははっ！！
※ユリアスの前から離れて
ええい！ フィアナ、フィアナと
うるさいガキだ！
いったい誰のおかげであのイスに
すわっていられると思っているのか！
いまいましい…
早々に行動に移すか？
いや、まてよ…
もうしばらく様子を見るか…
（ジェラルダイン）
ここだな、ターゲットのいる館は。
（イヒト）
うむ。
（ジェラルダイン）
とっととすまして帰るぞ。
たかが相手はひとりだろう。
気取られる前にふみ込むぞ。
ユリアス
ザムールよ… まだフィアナは
ヤツの元にあるのか…
ザムール
そうですな。
ユリアス
あのような、いまわしい場所に！
せめて…せめて私の手で
安らかにしてやりたいのだが…
ザムール
…分かりました。手の者を数人
使いましょう。
ユリアス
頼む。すまんな…
ザムール
では…
※歩き去る
ふん！ たかが女一人のために
いつまでも…
しょせん、あの男もその程度のものか！
次の手を考えておかねばならぬな…
（ジェラルダイン）
変わった命令じゃな、女のなきがらを
もってこい、とはな…
（イヒト）
なんでも、国王にとって大事な人らしい。
（ジェラルダイン）
なんでもかまわん。
任務をまっとうするだけだ。
今までにも何度かあったゼメキアからの刺客との戦いなのですが、
物語も後半に入って少しずつ妙な方向に回り始めています。
第８話におけるフィアナの生死によって会話が全体に変わりますが、
侵入者との戦い自体には変化はありません。
将軍と魔法使いという取り合わせなので、的を絞った各個撃破で。
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