銀河英雄伝説3SP(士官の能力値)

リンク先・おくでらさんの所で

「同盟軍がいかに終わってるか」

という話がちらっと出たそうで・・・
こういう話なら私の出番でしょう。とりあえず銀英伝3SP(WIN版)で検証してみましょう。

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登場人物総覧

同作に登場する人材は、両軍46名ずつに調整されています。
オリジナルのDOS版の資料がすぐ出てこないので記憶で書くと、内訳は
提督枠:16名
副官枠:16名
待機枠:14名(DOS版では8名、WIN版で6名追加)
となっています。選考基準は、説明するより見てもらった方が早いでしょう。
階級は「キャンペーンモード」開始時点のものです。

銀河帝国軍
ローエングラム上級大将オーベルシュタイン大佐シュトライト中佐
キルヒアイス少将ジンツァー少佐ビューロー少佐
ミッターマイヤー少将バイエルライン少佐ベルゲングリューン少佐
ロイエンタール少将レッケンドルフ少尉フーセネガー少佐
ビッテンフェルト准将ディルクセン大尉アムスドルフ少尉
ミュラー准将ドレウェンツ大尉グレーブナー中佐
メックリンガー准将レフォルト中佐オルラウ大尉
ルッツ准将グーテンゾーン中尉ディッケル中佐
ワーレン准将ライブル中佐
アイゼナッハ准将グリース少尉※以下は追加士官
ケンプ准将ルビッチ中尉ミュッケンベルガー元帥
ファーレンハイト少将ザンデルス大尉フレーゲル中将
シュタインメッツ准将ナイゼバッハ少佐ゼークト大将
ケスラー准将ブレンターノ中佐シュターデン中将
レンネンカンプ少将ブルーダハ少尉オフレッサー上級大将
トゥルナイゼン准将フェルナー大尉マリーンドルフ中佐
自由惑星同盟軍
アッテンボロー准将ミンツ少尉シェーンコップ中佐
パエッタ中将ラオ大尉スールズカリッター中尉
ルフェーブル中将バグダッシュ少佐ポプラン少尉
パストーレ中将グエン少佐キャゼルヌ中佐
ビュコック中将チュン大佐リンツ少佐
ムーア中将ラップ大尉ブルームハルト大尉
ホーウッド中将アラルコン大尉I・コーネフ少尉
アップルトン少将ファイフェル大尉パトリチェフ少佐
アル・サレム少将マリネッティ少佐
ウランフ中将チェン少佐※以下は追加士官
ルグランジュ中将ストークス少佐クブルスリー中将
ボロディン中将コナリー少佐ロボス元帥
ヤン准将F・グリーンヒル少尉シトレ元帥
モートン准将マリノ大尉D・グリーンヒル大将
カールセン准将ザーニアル少佐ドーソン大将
フィッシャー准将ムライ中佐シャルチアン中尉

ということで、帝国軍はラインハルトの元帥府中心、同盟軍は制式艦隊の司令官中心です。
提督以外の副官候補は副官や事務方から選ばれていますが、提督の階級を越えないように
佐官〜尉官にされています(※追加士官は、おおよそ階級無調整です)。
同盟軍には薔薇の騎士連隊や空戦隊のメンバーもいます。本作では使い方が難しいんですが(※)。
(※提督1名に副官1名しかつけられません。)

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能力値紹介

では、各能力値について紹介しますが・・・
その前に、本作の能力値は平均が90程度、ほとんどの人物が70〜110あたりに設定されています。
特殊ではありますが、よくある1〜100の100段階より自然に見えるかもしれません。

【統率】
帝国:ローエングラム138 ミッターマイヤー120 ロイエンタール118・・・平均95.6→93.5
同盟:ヤン136 ウランフ125 ビュコック120・・・平均94.2→93.7
(※平均が2個ありますが、左はWIN版追加士官除く・右は含む。以下の項目も同)
艦隊司令官に求められる能力ですが、帝国と比べると同盟は主力以外の提督でかなり低いです。
特に我らがパエッタ提督は80(※下位グループ)です。
でもWIN版で追加されたシュターデン先生は68(※あのメンバーでも最下位)。

【運営】
帝国:シュトライト126 キルヒアイス/フーセネガー120・・・平均103.3→101.1
同盟:D・グリーンヒル140 キャゼルヌ/F・グリーンヒル128・・・平均99.4→100.9
通常は司令官では低く副官で補う能力というイメージがありますが、4以降と比べるとそれほどでもなく、
特に帝国にはキルヒアイス・メックリンガー・ケスラーなど運営も高い提督が結構います。
同盟側は運営の特に高い士官が結構多いので、副官や本部参謀に配置しましょう。

【運用・移動・旋回】
(運用)帝国:ミッターマイヤー120 ローエングラム115 ロイエンタール114・・・平均95.0→93.3
(運用)同盟:フィッシャー120 ウランフ114 ボロディン113・・・平均92.7→91.4
(移動)帝国:シュトライト112 ローエングラム/ミッターマイヤー/ザンデルス110・・・平均97.3→93.8
(移動)同盟:フィッシャー116 ヤン112 アッテンボロー109・・・平均92.0→91.2
(旋回)帝国:ミッターマイヤー120 ローエングラム118 ジンツァー116・・・平均99.1→95.5
(旋回)同盟:ヤン120 フィッシャー115 ボロディン111・・・平均93.7→92.8
移動関連をまとめてみました。帝国ではやはり”疾風ウォルフ”ミッターマイヤーと主役のラインハルト、
そしてラインハルトの副官シュトライトが入っていたりするのが謎です。同盟では艦隊運用の鉄人フィッシャーと
「全軍逃げろ!」のヤンが中心です。事務方が平均値を下げていますが、実際はへっぽこ提督の方が問題です。

【ビーム・ミサイル・戦闘機】
(ビーム)帝国:ビッテンフェルト126 ローエングラム119 ミッターマイヤー113・・・平均93.8→90.6
(ビーム)同盟:ヤン125 ウランフ118 ビュコック/ボロディン110・・・平均91.9→90.0
(ミサイル)帝国:ビッテンフェルト130 キルヒアイス118 ローエングラム114・・・平均93.9→90.6
(ミサイル)同盟:ヤン123 ビュコック/ザーニアル120・・・平均92.9→90.6
(戦闘機)帝国:ケンプ126 キルヒアイス111 ローエングラム/ビッテンフェルト110・・・平均91.8→88.6
(戦闘機)同盟:ポプラン138 I・コーネフ126 ヤン114・・・平均92.4→90.3
攻撃関連です。艦隊戦時の攻撃力に反映されます。帝国はとにかくビッテンフェルトの攻撃力が
やたら高いです。戦闘機は元エースのケンプ。同盟はヤン・ウランフ・ビュコックといったそれらしい面々、
戦闘機はポプランとコーネフの両エース。でも副官ポプランでいけるかというと・・・

【占領】
帝国:オフレッサー150 ローエングラム126 ケスラー121・・・平均92.6→91.5
同盟:シェーンコップ145 リンツ138 ブルームハルト126・・・平均92.3→90.0
上位にヤン(116)メックリンガー(110)バグダッシュ(106)フェルナー(103)なども入っているので
陸戦能力(本人の戦闘力)以外に指揮・統治能力も盛り込まれているようなのですが・・・
トップは怪獣オフレッサーの150、同盟の上位は陸戦隊。これも副官としてはどうかと・・・。
(※4では「陸戦」に変更され、大体本人の戦闘力が反映されるようになったみたいです)

【防御】
帝国:ミュラー130 ローエングラム117 ロイエンタール113・・・平均94.5→91.6
同盟:チュン117 ラオ114 ヤン113・・・平均90.9→90.3
艦隊戦時の防御力に反映されます。とにかく鉄壁ミュラーの130が突出してます。
同盟はトップがなぜかチュン・ウー・チェン(パン屋さん)、他にも副官が上位にいます。
攻撃力最強のビッテンフェルトは69で提督では断トツ最下位です(ファーレンハイトが81)。

【総合】
帝国:ローエングラム1167 キルヒアイス1123 ミッターマイヤー1100 平均957→930
同盟:ヤン1157 ビュコック1107 ウランフ1051 平均932→921
全部足してしまうと結局当たり障りの無いランキングになってしまうわけですが・・・
ラインハルトとヤンの差は本人の戦闘力と生活力(?)でしょう。WIN版でマニアックな追加士官が
投入された結果、全体の平均値にはほとんど差が無くなっています。

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結論

銀英伝3(SP)では、両軍士官の能力差は意外とありません。艦隊を編制して動かしていると
物凄い勢いで維持費が出ていく(特にWIN版は極端な気がします)ので、へっぽこな提督まで
動員している余裕が無いこともあり、人材面でのハンディは無いといえるでしょう。
それでも同盟軍でキャンペーンモードに勝利を収めるのは困難を伴います。なぜなら
初期状態でイゼルローンが帝国領だからです。
本作には策略とかそういったものが根本的に欠けているので、いきなり

・イゼルローンに全軍特攻
・フェザーンを攻撃して現金収入を失う

の究極の選択を迫られるわけで・・・
銀河の歴史がまた1ページ(白紙)

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