銀河英雄伝説4EX(士官の能力値)

やっぱり3(SP)よりは4(EX)の方がメジャーだとは思うんですが、登場人数・シナリオ数が段違いに増えています。いずれ整備しますが、とりあえず概略を掲載しておきます。

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概 略

3SPと違って、基本的に登場人数に調整がかかっていません。後期のシナリオほど戦死・退役・その他で人数が減りますが、開始時期の最も古いシナリオ(S01「わが往くは星の大海〜第4次ティアマト会戦〜」)では
帝国軍:106名(+未登場2名)
同盟軍:70名(+未登場3名)
となっています。
この時点でラインハルトの名義は「ミューゼル大将」、帝国軍の左翼部隊指揮官です。幕僚は副官キルヒアイス中佐、参謀メックリンガー准将、旗艦艦長シュタインメッツ大佐、分艦隊司令ミッターマイヤー少将・ロイエンタール少将。
一方のヤン准将はパエッタ中将の参謀。アッテンボローや両エースもいます。
他の艦隊司令官や幕僚も総登場。4EXの見所は独特の原作再現度の高さといえるのでは。

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能力値紹介

前置きはこれくらいにして、3SPの記事と同様に個別の能力値について見てみましょう。
登場人物の一番多い、上記のシナリオ1時点でまとめています。
(※工作の最大値・増加量以外の能力値はシナリオによって多少変わったりします。
 また「艦隊戦の何たるかがわかった気がするな」等で上昇することがあります。)
3SPとは違って1〜100の100段階、平均50前後と普通の表記法に変わりました。また、3(SP)と比べると役割分担がかなり明確化されています。特に運営とか陸戦とか。

【統率】
艦隊の最大士気値にもそのまま反映される(※)ようになり、重要度が増しています。
(※ただし、50以下の場合は一律50。20を切ると戦闘不能になる。)
我らがパエッタ中将、3SPより高い83です(※3SPは平均が90付近)。
皆さんご一緒に♪「なぜ体当たりして敵を仕留めん!」(おい)

帝 国同 盟
ミューゼル大将 100
キルヒアイス中佐 98
ミッターマイヤー少将 94
ヤン准将 100
シトレ元帥 90
ビュコック中将 89
平均 50.7平均 52.4

【運営】
人数増で裏方が増え、幕僚も複数付けられるようになったので原則としては司令官個人では低く、副官や参謀で補う能力という位置付けになりました。例としてラインハルトは30、ビュコックでも33、ヤンに到っては15です。どちらも務まるメックリンガー(96)・シュタインメッツ(90)あたりは例外。

帝 国同 盟
リヒテンラーデ(帝国宰相) 100
オーベルシュタイン大佐 99
エーレンベルグ元帥 98
キャゼルヌ少将 100
D・グリーンヒル大将 98
バウンスゴール少将 97
平均 50.1平均 50.8

【情報】
本部の情報担当者の能力によって敵軍情報の入手速度が変わってきます。また、艦隊戦では情報能力によって索敵範囲が決まるので、地味ですが影響があります。3SPには無かった能力値ですが、上位のメンバーが何とも個性的。

帝 国同 盟
フェルナー中佐 100
オーベルシュタイン大佐 98
ハウプトマン少佐 97
バグダッシュ中佐 100
ブロンズ中将 94
ビロライネン少将 92
平均 50.5平均 51.2

【機動】
まあ、影響の判りやすい能力です。3SPには運用・移動・旋回とありましたが統合されました。艦隊の移動速度に直結するので、あまり低いと「戦場に着く前に戦闘が終わってしまう」というアレな事態が発生することもあります。特に貴族軍。3SPとは違い、ヤン62を始めとして艦隊司令官では低めだったりします。幕僚で補いましょう。

帝 国同 盟
ミッターマイヤー少将 100
バルトハウザー大佐 93
ハルバーシュタット少将 92
フィッシャー准将 100
アッテンボロー中佐 85
カールセン少将 84
平均 50.3平均 50.4

【攻撃】
さらに影響の判りやすい能力です。これも3SPのビーム・ミサイルから統合されました。下表には入っていませんが、同盟の提督が全体に高め修正入りになっています(※)。
(※例:ムーア88・パストーレ86・ルフェーブル81とか。他の提督もこれくらい。)
そのぶん幕僚でのカバーは難しいので、基本的には無いものと思って下さい。

帝 国同 盟
ビッテンフェルト准将 100
ケンプ少将 96
ミューゼル大将 93
ファーレンハイト少将 〃
グエン少将 96
ヤン准将 95
ウランフ中将 94
平均 50.3平均 50.8

【防御】
位置付けは3SPから変更はありません。ただし攻撃以上に幕僚でのカバーが難しい能力になっています。幕僚系で防御の高い士官というと帝国のビューロー(81)・ジンツァー(77)、同盟のマリノ(81)・チュン(80)あたりでしょうか。結構限られています。防御の低い提督に優先的に付けましょう。最早誰とは言いませんが(笑)

帝 国同 盟
ミュラー少将 100
メルカッツ大将 97
ミューゼル大将 95
ヤン准将 99
ビュコック中将 90
シトレ元帥 88
平均 50.2平均 50.1

【陸戦】
3SPの占領に対応する能力ですが、基準が(本人の戦闘力+陸戦隊指揮能力)といった感じになっているようです。上位陣を見る限りではあまり変化が感じられませんが、提督系の士官でも明確に個人差が付けられています(※)。
(※例:ルッツ85、メックリンガー40、ボロディン75、ヤン35等)

帝 国同 盟
オフレッサー上級大将 100
グレーザー中佐 96
キスリング中佐 95
シェーンコップ大佐 100
リンツ少佐 97
ブルームハルト中尉 96
平均 51.0平均 48.8

【空戦】
3SPの戦闘機に対応する能力です。攻撃と同様、同盟の提督が全体に高め(※)です。
(※特にパストーレ90・ムーア88・ルフェーブル86、他もほぼ80以上。)
敵艦隊に突っ込ませて足止めした上で格闘戦に持ち込むパエッタ流が強いかも(笑)

帝 国同 盟
ケンプ少将 100
メルカッツ大将 95
ミューゼル大将 94
ポプラン中尉 100
I・コーネフ中尉 99
コールドウェル少尉 98
平均 49.2平均 49.2

【政治工作】
これ以下3種類の工作値は新設された能力値です。時間の経過と共に少しずつ増加していき、一定以上貯まると特殊コマンドが使用できます。まず政治工作ですが、最大の8000を消費することで本作最大のコマンド
クーデタ(※あれ、最後の”ー”はあったかな?)
が実行可能です(※)。他の用途は星系防衛司令官の治安工作等。
(※ただし、実際には蓄積にかなりのターン数が必要です。初期値・増加量から考えられる
 実現可能性としては、帝国では早い順にブラウンシュヴァイク・オーベルシュタイン・
 ロイエンタール、同盟では中盤でD・グリーンヒル、ロックウェルと
 大体原作通りに蓄積されてきます。他の士官の場合はタイミング的に難しいです。)

帝 国同 盟
最大値8000の士官増加量上位 最大値8000の士官増加量上位
<増加値40>
オーベルシュタイン大佐
<増加値32>
アンスバッハ准将
<増加値28>
フレーゲル中将
<増加値24>
リヒテンラーデ(帝国宰相)
ブラウンシュヴァイク元帥
ヒルデスハイム少将
ケスラー少将
<増加値20>
リッテンハイム元帥
<増加値16>
エーレンベルグ元帥
ミューゼル大将
ロイエンタール少将
シュトライト大佐
<増加値14>
ミュッケンベルガー元帥
<増加値12>
レンネンカンプ中将
<増加値10>
ミッターマイヤー少将
オーベルシュタイン大佐 (+40)
アンスバッハ准将 (+32)
フレーゲル中将 (+28)
シュターデン中将 (〃)
<増加値28>
D・グリーンヒル大将
<増加値24>
ブロンズ中将
フォーク准将
<増加値20>
クブルスリー中将
<増加値18>
ロックウェル大将
<増加値14>
ビュコック中将
<増加値8>
ヤン准将
ベイ大佐
<増加値4>
ルグランジュ中将
D・グリーンヒル大将 (+28)
自由惑星同盟最高評議会(国家元首) (+24)
ブロンズ中将 (〃)
フォーク准将 (〃)
キャゼルヌ少将 (〃)
バウンスゴール少将 (〃)
平均 1962 (+7.7)平均 1757 (+8.4)

【情報工作】
政治工作・軍事工作と比べると地味ですが、本部情報担当士官の機密入手や艦隊戦時の通信妨害、惑星占領時の扇動といったコマンドが使用できます。この値が高い士官は意外と少ないです。最大値・増加量とも高い士官は表の通りです。

帝 国同 盟
フェルナー中佐 8000 (+80)
ハウプトマン少佐 8000 (+64)
オーベルシュタイン大佐 8000 (+48)
シュトライト大佐 4000 (+48)
バグダッシュ中佐 8000 (+80)
ヤン准将 8000 (+32)
ブロンズ中将 4000 (+48)
F・グリーンヒル中尉 4000 (+32)
平均 2028 (+9.0)平均 2114 (+9.9)

【軍事工作】
この値はかなり重要です。最大値4000を使用することで、必殺技
占拠
が使用可能です。このコマンドを使用すると、どんな固い要塞も一発で占領できます。
かなりアレなコマンドですが一応対策もあり、工作値4000以上の士官を防衛司令官にしておくと工作値4000を消費して自動的に敵の占拠を防ぎます(※実際には相当難しいです)。
他の用途としては艦隊激励(士気の回復)や偽装艦隊があります。これも結構な効果があります。ということで、増加量上位には艦隊激励の得意そうな人が何人か入っています。

帝 国同 盟
最大値4000以上の士官増加量上位 最大値4000以上の士官増加量上位
<増加値16>
オフレッサー上級大将 8000
<増加値8>
クラップフ大佐 4000
グレーザー中佐 4000
リンザー中尉 4000
ケンプ少将 (+48)
ミッターマイヤー少将 (〃)
ミューゼル大将 (+40)
ロイエンタール少将 (〃)
ビッテンフェルト准将 (〃)
<増加値16>
シェーンコップ大佐 8000
<増加値8>
リンツ少佐 4000
ブルームハルト中尉 4000
ウランフ中将 (+40)
ボロディン中将 (+36)
ビュコック中将 (〃)
ホーウッド中将 (〃)
パトリチェフ大佐 (〃)
平均 1165 (+9.7)平均 1371 (+10.8)
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補 足

集計をシナリオ1開始時点で行っているため、この時点で未登場の以下の士官は含まれていません。
(帝国)
リュッケ(最初から登場するのはS04以降、登場時少尉)
マリーンドルフ(最初から登場するのはS07以降、登場時中佐)
(同盟)
ミンツ(最初から登場するのはS06以降、登場時准尉)
マシュンゴ(最初から登場するのはS07以降、登場時准尉)
クロイツェル(S10開始時に未登場、登場時准尉)

また、リップシュタット戦役以降のシナリオ(S07以降)では、
メルカッツ・シュナイダーは同盟軍所属となります。
(※開始時メルカッツは中将・シュナイダーは大尉)

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結 論

銀英伝4(EX)についても分析中ですが、やはり全体としては両軍士官の能力差ははとんど無いです。ただし、冒頭にも書いたようにこの内容はシナリオ1ベースでまとめてあります。中盤以降のシナリオになってくると帝国領侵攻作戦で同盟軍がほぼ壊滅、ラインハルトが権力を手にして貴族連合が始末され、さらに同盟でクーデター発生・・・という原作通りの展開の結果、
かなりアレな事態になります。
今回も別表を用意しようとは思うのですが、この状況をどう表現しようかと考え中です。
もっとも、慣れてくると末期的な状況を何とかするプレイが結構楽しかったりするわけで。ある程度まとまったらリプレイを制作しようと思います。

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