※本作では主人公の名前は開始時に入力するのですが、
 初期設定の名前が無いので本文中では便宜上
 空欄(○○○○)にしてあります。

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序 章

−ゼメキア・王の間−

衛兵
ゼメキア王国 王太子、
○○○○殿下、
エンゼリオよりお戻りになられました!

国王陛下がお待ちかねです
どうぞ御前へ。

大魔導師 ザムール
フォッフォッフォ… これは王太子殿下
ごきげんうるわしゅう
長旅でさぞや
おつかれのことでしょう
おっと、それとも美しい姫を
迎えるための旅ともなれば、
つかれなど感じませんかな…?
フォッフォッ。
これは失礼…。

国王 ゼメリス
うむ。よくきた王子よ
近うよれ。

ザムール
………。

ゼメリス
遠くエンゼリオまで御苦労であった。
フィアナ姫殿の様子はどうかな?
お元気か?
→はい
→いいえ

(※「はい」を選んだ場合)
うむ。それは良かった。
後ほどゆっくり会うとしよう。

(※「いいえ」を選んだ場合)
ふむ、そうか。
早くつかれを取り、ゼメキアになれて
もらわねばの。
まずは、ゆっくりやすんで
もらうとしよう。

(※以下は共通)
さて、今日は一つ話しておきたいことがある。
おまえと、わが王国のこれからに
かかわる重大な話だ。
心して聞くがよい。
このたびエンゼリオ王国より
フィアナ姫をそなたの嫁として
迎えたこと、まことにめでたい。
婚礼の日も間近にせまり、
町は活気づき、
国は若い力で満ちあふれんとしている。
(※国王、立ち上がる)
私も、もう老いた。
これを機に、王位をそなたに…

ザムール
ぬん…ッ!

ゼメリス
むうっ…!?
(※国王、血を吐き倒れる。剣が宙に現れ、国王の体に突き立てられる)

衛兵
陛下…!?

(※ユリアス登場)

衛兵
!!
ユリアス様!!

第2王子ユリアス
…兄上、
これは一体どういうことか!
その剣はまぎれもなく
兄上のもの…!
父を手にかけるとは
なんということを…
衛兵ッ!
王太子○○○○を
王殺しのかどで
ひっとらえよッ!!

−広 場−

かくて 王子は
    血を分けた弟に
        おとしいれられ
父殺し、王殺しの
        罪に問われた。

処刑場に引きずり出される王子。
    その死にざまを見ようと
おおぜいの民が
      火刑台を取り囲む。

ザムール
この者の犯せし罪、
大逆、国家への反逆、父殺し…
この者にふさわしい罰は何か!?

「死を!死を!反逆者に死を!」
      「殺せ!殺せ!殺せ!」
きのうまで
自分をしたってくれていたはずの
           民たちが
自分をゆびさし、
       人殺しとののしる。

自分を信じてくれる者は
    誰一人としていないのか。
真実をしらぬ、
    おろかな者どもがにくい。
自分をおとしいれた
        何者かがにくい。

火刑台の燃えさかる炎の中で
         彼はさけんだ。
「力が… 力が欲しい。
   神でも悪魔でもかまわない。
  誰か力を!
      …私に力を!!!」

その時、まばゆい光が
      空をおおった…!!!

「おお…っ 雷が火刑台に…!!」

「恐ろしや…」

「見ろ!王太子の体がけしとんだぞ!」

「神が怒っておられるのだ…!!」

第2王子ユリアス
はっはっは…これぞ天罰というものよ。
きゃつの罪が天も許さぬほど
重きことのしるしにほかならぬ。
そう…私こそがゼメキアの王に
ふさわしいと
神も認めたのだ!!!

−迷いの森−

アスタルテ
…目覚めよ、闇の子よ。
力を求める者よ。
我は闇の王のしもべ
ここは王城よりはるか北、
迷いの森。
力を欲するそなたの願いを聞き、
大いなる魔神の力をかり、
この地に呼びよせたのだ…。
力がほしいのであろう?
何者にも負けぬ力が…。
「刻命館」をおとずれるがいい。
魔神と契約を結び、かの呪われし館の
主となるのだ。
無事わがもとまで
たどりつくことができれば
そなたを新たなる主として
迎えよう…。

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解 説

オープニングから激しい修羅場が展開されます。
隣国エンゼリオのフィアナ姫との縁談がまとまり、
エンゼリオに出向いて姫を伴い帰国したところで
弟王子ユリアス派のクーデターが目の前で成功。
国王は殺害され、自らは国王殺し・父殺しの大罪人として

火刑台に送られます。

ここで主人公の名言「神でも悪魔でもかまわない」が炸裂、
結果として神は神でも魔神に一命を救われることになります。
「大いなる魔神」とは、そして「刻命館」とは何なのか?
といったところで、本編に続きます。

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第1話

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