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→第4話
フィアナ
ええっ、ほんとう!?
あの方が生きていらっしゃるの!?
侍女 チタ
ええ。
カインからのメッセージですから…
おそらく…
フィアナ
あなたのフィアンセのカインね。
カインにはいつも世話になるわ。
彼にとっては敵国のことなのに…
…チタ、お願い。
その刻命館という所にいるあの方に
私の手紙を持って行ってほしいの…
私には、あなたしか頼む者がいないから。
チタ
はい、わかりました。
フィアナ
…?
だれっ!!
そこにだれかいるの!?
チタ
?
どうしたのですか?
だれもいないようですが…
フィアナ
…気のせいかしら?
国王ユリアス
兄が生きている、だと?
なにをバカなことを!
くだらん…死んだ人間が
どうやって生き返るというのだ!?
…なに?フィアナがそれを知り、手紙を?
…まあいい。
おまえ、その侍女を始末しろ。
兄のことは…それから考える!
チタ
○○○○さま…
姫の侍女のチタです。
いらっしゃるのならお姿を見せて下さい…
(※遭遇)
○○○○さま…ですか?
私です、姫さまの侍女のチタです。
姫さまより手紙をあずかって参りました。
(※話しかける)
○○○○さま?
やはり○○○○さま
なのですね。
やはり生きていらしたのですね。
これはフィアナ姫さまからのお手紙です。
姫さまが心配していらっしゃいます。
はやくこのような不気味な館から出て
姫さまを安心させて下さい!
姫の手紙を手に入れた
チタ
私は、先に城に戻ります。
(※消える)
(※チタが刺客に殺害される)
暗殺者カルバドス
やったか?
暗殺者ハヤ
ああ。
カルバドス
いくぜ。
(※捕獲)
カルバドス
おれもヤキがまわったぜ…
ハヤ
フフ…俺は何も知らんぞ。
あなたが死んでしまわれた日から、
私はただ泣きくらしました。
でも、あなたは死んでは
いらっしゃらなかった。
あなたが生きていると知ったときの私の
よろこびをどのように表現したら
よいのでしょう。
そして、この動揺!!
…刻命館。おお、なんといまわしい
ひびきでしょう。
その館の主となっていらっしゃるあなた…
私には考えられません。
なんびとにもやさしかったあなたが、
刻命館を去る日は近いはずです。
私は昔と変わらない気持ちで、
あなたのお帰りを
お待ち申し上げております。
ゲーム上では刺客2人を捕まえるだけの短い話ですが、展開上重要です。
前回第4話で刻命館から生還したカインは、婚約者であるフィアナ姫の侍女・チタに
刻命館の主が火刑台から姿を消した元ゼメキア王太子(主人公)であることを伝えます。
ゼメキアに来た直後に婚約者の主人公が姿を消し、城内で軟禁状態になっていた
フィアナ姫は、チタに手紙を託して刻命館に向かわせます。
チタは刻命館を訪れて主人公に手紙を届けたものの、ユリアスの手の者に殺害されます。
単独で刻命館に到達しているということは、チタは何らかの護身術を会得していたようです。
どうもフィアナ姫はさらに戦闘力が高く、人の気配を読んだりできるようです(笑)
そして、姫の手紙の
「…刻命館。おお、なんといまわしいひびきでしょう。」
は名言だと思います。
作中でタイトルを指して「何と忌まわしい」なんて、普通では考えられません。
第一声が「これは ひどい」のゲームにも匹敵するのではないでしょうか。
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