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第4話

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第5話 姫の使者

−ゼメキア王城・フィアナの部屋−

フィアナ
ええっ、ほんとう!?
あの方が生きていらっしゃるの!?

侍女 チタ
ええ。
カインからのメッセージですから…
おそらく…

フィアナ
あなたのフィアンセのカインね。
カインにはいつも世話になるわ。
彼にとっては敵国のことなのに…
…チタ、お願い。
その刻命館という所にいるあの方に
私の手紙を持って行ってほしいの…
私には、あなたしか頼む者がいないから。

チタ
はい、わかりました。

フィアナ
…?
だれっ!!
そこにだれかいるの!?

チタ

どうしたのですか?
だれもいないようですが…

フィアナ
…気のせいかしら?

−王の間−

国王ユリアス
兄が生きている、だと?
なにをバカなことを!
くだらん…死んだ人間が
どうやって生き返るというのだ!?
…なに?フィアナがそれを知り、手紙を?
…まあいい。
おまえ、その侍女を始末しろ。
兄のことは…それから考える!

−エントランス〜遭遇−

チタ
○○○○さま…
姫の侍女のチタです。
いらっしゃるのならお姿を見せて下さい…
(※遭遇)
○○○○さま…ですか?
私です、姫さまの侍女のチタです。
姫さまより手紙をあずかって参りました。
(※話しかける)
○○○○さま?
やはり○○○○さま
なのですね。
やはり生きていらしたのですね。
これはフィアナ姫さまからのお手紙です。
姫さまが心配していらっしゃいます。
はやくこのような不気味な館から出て
姫さまを安心させて下さい!

姫の手紙を手に入れた

チタ
私は、先に城に戻ります。
(※消える)

−館の外〜遭遇−

(※チタが刺客に殺害される)
暗殺者カルバドス
やったか?

暗殺者ハヤ
ああ。

カルバドス
いくぜ。

(※捕獲)
カルバドス
おれもヤキがまわったぜ…

ハヤ
フフ…俺は何も知らんぞ。

−姫の手紙の文面−

あなたが死んでしまわれた日から、
私はただ泣きくらしました。
でも、あなたは死んでは
いらっしゃらなかった。
あなたが生きていると知ったときの私の
よろこびをどのように表現したら
よいのでしょう。
そして、この動揺!!
…刻命館。おお、なんといまわしい
ひびきでしょう。
その館の主となっていらっしゃるあなた…
私には考えられません。
なんびとにもやさしかったあなたが、
刻命館を去る日は近いはずです。
私は昔と変わらない気持ちで、
あなたのお帰りを
お待ち申し上げております。

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解 説

ゲーム上では刺客2人を捕まえるだけの短い話ですが、展開上重要です。

前回第4話で刻命館から生還したカインは、婚約者であるフィアナ姫の侍女・チタに
刻命館の主が火刑台から姿を消した元ゼメキア王太子(主人公)であることを伝えます。
ゼメキアに来た直後に婚約者の主人公が姿を消し、城内で軟禁状態になっていた
フィアナ姫は、チタに手紙を託して刻命館に向かわせます。

チタは刻命館を訪れて主人公に手紙を届けたものの、ユリアスの手の者に殺害されます。
単独で刻命館に到達しているということは、チタは何らかの護身術を会得していたようです。
どうもフィアナ姫はさらに戦闘力が高く、人の気配を読んだりできるようです(笑)

そして、姫の手紙の
…刻命館。おお、なんといまわしいひびきでしょう。
は名言だと思います。
作中でタイトルを指して「何と忌まわしい」なんて、普通では考えられません。
第一声が「これは ひどい」のゲームにも匹敵するのではないでしょうか。

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第6話

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